「基礎工事は2週間で終わり、次の週には上棟です」という工程表を見せられたことはありませんか。基礎は、コンクリートを打った瞬間に完成するわけではありません。
この記事では、基礎工事に必要な期間の目安と、上棟までにどれくらい間隔を空けるべきかを、西三河・知多エリアで設計から現場管理まで手がける1級建築士の立場から解説します。

基礎工事には、どれくらいの期間が必要なのか
基礎工事の工期の目安は、どれくらいですか?
基礎工事は、着工から完成まで、私は体1ヶ月程度の工程を組んでいます。
雨の日はコンクリートを打てないため、その分を見込んで余裕を持って工程を組む必要があります。
「3週間後に上棟です」と言われた場合、雨が1日も降らない前提のギリギリの工程になっている可能性があります。
「2週間で上棟」となると、さらに厳しい工程だと考えられます。

[中盤導線:基礎工事の工程についても、YouTubeで詳しく話しています。]
コンクリートは、打ってすぐには完成していない
基礎のコンクリートは、どれくらいで強度が出ますか?
【知っておきたい前提】
コンクリートは、打った瞬間に硬くなって完成したように見えますが、実際の強度はすぐには出ません。
一般的に、設計基準強度の基準となる材齢(コンクリートを打ってからの日数)は約4週間かかります。
打設から1週間程度で設計基準強度の7~8割ぐらい出ると言われています。そのため、基礎の立ち上がり部分のコンクリートを打ってから上棟まで、最低でも2週間以上は空けるべきだと私は考えています。
もちろん、28日経たないと家が建てられないという意味ではありません。重要なのは、コンクリートの強度が時間をかけて発現していくものであることを踏まえて、無理のない工程が組まれているかどうかです。
季節によっても、現場での配慮が変わる
夏や冬で、気をつけることは違いますか?
夏は乾燥しすぎてコンクリートにひびが入りやすいため、硬化後に水をまいて乾燥を防ぐ「散水養生」が必要になります。冬は、コンクリート内部の水分が凍って強度が十分に出なくなることがあるため、気温が低い日はコンクリートを打たないという判断が必要になる場合もあります。具体的な対応は地域や気候によって変わるため、気になる場合は現場監督に確認してみてください。
工事中に確認したいこと
基礎工事の期間について、何を確認すればいいですか?

[工事中に確認したい3つのポイント]
【ここまでの要点】
基礎は、コンクリートを打ってすぐに完成するわけではありません。強度が出るまでの時間、天候への配慮まで含めて、初めて本当の意味で「完成」したと言えます。
- 「基礎着工から上棟まで、何日の工程ですか」と聞く。1ヶ月程度を目安に、極端に短くなっていないか確認します
- 「立ち上がりのコンクリートを打ってから、何日空けて上棟しますか」と聞く。最低でも2週間程度の間隔が目安です
- 「雨天や気温が低い日の対応は、どうなっていますか」と聞く。天候によって工程を調整する前提になっているか確認します
まとめ
基礎は、コンクリートを打ってすぐに完成するわけではありません。強度が十分に出るまでの時間、天候への配慮まで含めて、初めて本当の意味で「完成」になります。基礎工事から上棟までの工程表を見せてもらい、無理のない期間になっているかを確認することをおすすめします。
基礎工事の工程について、具体的なご相談も承っています。
■ この記事を書いた人
前田 浩貴(まえだ ひろたか) 有限会社 IN THE HOME 代表 / 1級建築士・1級建築施工管理技士・2級土木施工管理技士
愛知県高浜市で注文住宅の設計・施工を手がける。営業任せにせず、建築士である自身がヒアリングから設計、現場管理までを一貫して担当。設計した人間がそのまま現場を見るため、図面通りに建てられることを何より大切にしている。 YouTube「1級建築士 まえちゃんの家づくり教室」で家づくりの本音を発信中。
施工エリア:高浜市・碧南市・刈谷市・安城市・西尾市・知立市・岡崎市・常滑市・半田市・大府市・東浦町ほか西三河/知多エリア
家づくりの本音や現場の様子は、YouTube・Instagram・noteでも発信しています。
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