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平屋はなぜ高い?高浜市で建てる前に知っておきたい、必要な土地の広さと選び方

  • 2026.09.08
  • 8分で読めます

「平屋は、2階建てより高いみたい」。そう思って平屋をあきらめる方は多いのですが、実際には生活をする面積で比べると、平屋でも建物としてそんなに高くないというのが実務者の感覚です。この記事では、なぜ平屋の費用は割高になりやすいといわれるのか、そもそもどれくらいの広さの土地が必要なのか、そして高浜市周辺のような市街地で平屋を検討するときに気をつけたいことを、設計から現場管理まで手がける1級建築士の立場から解説します。

平屋の費用(坪単価)が高くなるのは本当ですか?

同じ延床面積(例えば30坪)の家を建てる場合、2階建てなら1フロアあたり15坪ずつで済みますが、平屋はその30坪をすべて1階に収めます。つまり、建物が地面に接する面積(建築面積)そのものが2階建てのおよそ2倍になります。

家づくりのコストは、延床面積だけでなく建築面積にも比例する部分が大きい構造です。基礎工事、屋根、外壁、断熱材といった「面積に応じて増える工事」がすべて2階建てより広い範囲に必要になるため、坪単価としては1〜2割程度上がるというのが業界でよく言われる目安です(工法・仕様によって差があるため、あくまで目安としてお考えください)。

これは良く聞く話だと思いますが、少し違った見方もしてみましょう

平屋には無くて2階建てにあるのが「階段」です。実はこの面積も比べる対象になっているので不公平なのです。階段は1階と2階の床面積で2坪になります。階段の前にはホールが必要になりますので合計で4坪ぐらいは平屋の面積が減る事になります。仮に坪当たり100万円であれば400万円ぐらいは減額できるはずなのです。この価格を先にお話した基礎と屋根の増えた分に当てても十分にお釣りがくるぐらいになりますので、思ったよりも建築費としては高くならないのが、私の感覚です。

「階段がないから安い」というイメージと、「基礎と屋根が広い分コストがかかる」という実際の構造は、多くの方が最初にすれ違うポイントです。

この動画でも解説しています。画像をクリックするとYouTubeをご覧になれます。

4人家族が平屋に住むには、どれくらいの土地面積が必要ですか?

平屋は延床面積のすべてを1階に収めるため、同じ家族構成でも2階建てより広い敷地が必要になります。一般的な目安として、4人家族で延床25〜35坪程度の平屋を建てる場合、建ぺい率60%のエリアであれば60坪前後の土地が必要になるケースが多くなります(建ぺい率は自治体・地域によって定められているため、検討している土地の数値は必ず確認してください)。

実際には60坪ではギリギリになり、駐車スペースが取れないとか日当たりが悪いなどの問題があるので70坪以上必要になります

つまり、平屋を検討する際に一番先に確認すべきなのは間取りではなく「その土地に、希望する広さの平屋が建てられる面積的な余裕があるか」です。狭い敷地に無理に平屋を計画しようとすると、駐車場や庭のスペースを削るか、延床面積そのものを妥協することになります。

▶ 実際に高浜市で施工した平屋の間取りや土地選びの様子は、YouTubeでも紹介しています。 

高浜市をはじめ西三河エリアは、市街地に住宅が密集しているエリアと、田畑が残る郊外エリアとが混在しています。市街地寄りの土地は利便性が高い反面、区画が細かく分譲されていることが多く、平屋に必要な広さの土地を確保しようとすると、坪単価そのものが上がる傾向があります。 一方で、少し郊外に出ると土地の面積に余裕が出やすく、平屋との相性は良くなります。

利便性の高い区画ほど、土地は狭く高くなりがちです。平屋を第一候補にするなら、「どこに住みたいか」より先に「その広さの土地が、その予算で見つかるか」を確認することをおすすめします。土地探しと間取りの検討は、本来同時に進めるべきものです。

高浜市・碧南市・西尾市・刈谷市・半田市・大府市・東浦町・常滑市・東海市周辺で土地から探す場合、同じ予算でも「2階建てで狭い土地」と「平屋で郊外寄りの広い土地」のどちらが暮らしやすいかは、家族構成やライフスタイルによって変わります。この判断は、間取りだけを見ていても答えが出ません。

平屋だからといって、必ずしも大幅に高くなるとは限りません。設計段階での工夫次第で、コストの上がり幅を抑えることができます。

これらの工夫は、間取りを描く人が構造やコストの仕組みを理解していないと出てこない判断です。 営業担当が間取りを描く会社と、建築士が構造まで含めて設計する会社とで、同じ「平屋」でも仕上がりの費用感が変わってくるのはこのためです。

そして、平屋の最大のコストポイントは外構・庭になります。敷地が広く必要になるので、境界のブロック+フェンスの長さも2倍ぐらいになったり、敷地全体を水はけをよくする為に嵩上げしたり、家周りの砂利敷の面積が増えたり、埋設配管の距離が長くなったり・・・と敷地が広くなることでコストが上がってしまいます。この金額は建物のコストアップよりも大きいことが多いです

平屋は基礎・屋根の面積が広がる分、坪単価が上がりやすい建て方です。だからこそ、間取りより先に「必要な土地の広さ」を確認し、コストを抑える設計の工夫ができる会社かどうかを見極めることが重要です。

  1. 「この延床面積の平屋なら、何坪くらいの土地が必要ですか」と聞く。土地探しの前に確認しておく
  2. 「平屋のコストを抑えるなら、どんな形が向いていますか」と聞く。答えに詰まる会社は要注意
  3. 「この土地の建ぺい率・容積率はいくつですか」と聞く。数値を即答できるかで、土地への理解度が分かる

まとめ

平屋は「階段がないから安い」ものではなく、基礎・屋根の面積が広がる分、坪単価は2階建てより上がりやすい建て方です。まず確認すべきは間取りではなく、希望する広さの平屋が建てられる土地かどうか。そして、建物の形や水回りの配置を工夫できる設計者かどうかが、最終的な費用感を大きく左右します。

高浜市・西三河エリアで平屋を検討されている場合、土地探しの段階からご相談いただければ、その土地に対して現実的な広さ・費用感をお伝えします。


■ この記事を書いた人

前田 浩貴(まえだ ひろたか) 有限会社 IN THE HOME 代表 / 1級建築士・1級建築施工管理技士・2級土木施工管理技士

愛知県高浜市で注文住宅の設計・施工を手がける。営業任せにせず、建築士である自身がヒアリングから設計、現場管理までを一貫して担当。設計した人間がそのまま現場を見るため、図面通りに建てられることを何より大切にしている。規格住宅ではなく、一邸ごとに暮らしに合わせて一から設計するスタイル。YouTube「1級建築士 まえちゃんの家づくり教室」で家づくりの本音を発信中。

施工エリア:高浜市・碧南市・刈谷市・安城市・西尾市・知立市・岡崎市・豊明市・半田市・大府市・東浦町ほか西三河/知多エリア


家づくりの本音や現場の様子は、YouTube・Instagramでも発信しています。

▶ YouTube「1級建築士 まえちゃんの家づくり教室」  https://www.youtube.com/@inthehome

▶ Instagram @in.the.home(会社アカウント)  https://www.instagram.com/in.the.home/

▶ Instagram まえちゃん|家づくりを丸ごとサポートする建築士(個人アカウント)  https://www.instagram.com/maechan.no.iezukuri/


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