目次
家づくりを始めると色々な情報が入ってきます。
このコラムのその一つでしょう。
でも、最後まで読んでいただけると分かる事があります。
- 営業マンのセールストークが正しいのかが分かる
- 住宅会社の技術力や知識が分かる
- 掛けたお金が無駄ではなくなる
残念ながら、この業界では正しい事を言っている会社って少ないと思います。
正しい事を言えば、お客受けが悪いし、売れないし、設計や工事が面倒だし・・・・
初めて家を建てるあなたは、営業マンや入社3年目の社員でもプロだと勘違いしてしまいます。
家づくりの誤解を正しく理解して、良い家を手に入れてください。
今回お伝えするのは3つだけですが家づくりの誤解は沢山あります。
1戸建ての電気代は高い
この場合、何と比べているのかというとアパートです。
上下左右にお隣さんが住んでいて、冷暖房してくれると真ん中の住まいは快適です。
給湯はガスになっています。
給湯はかなりエネルギーを使います。
住宅1年間の消費エネルギーを100だとすると給湯エネルギーは25ぐらいになります。
それがガスならば、電気代はかなり削減できます。
オール電がならお湯も電気で沸かします。
当然電気代が掛かります。
だから、アパート比べて電気代が高いのでしょうね。
「子供が大きくなって狭いから1戸建てにした」と言われる方が多いです。
冷暖房についても、空間が大きくなるのでエネルギーは大きくなりますね。
電気代はずっと必要な経費ですから、なるべく少なくしたいですね。
断熱・気密・換気が重要になります。
インザホームで建てた家の電気代を公開
最新の情報です。2023年5月の電気代です。
2世帯住宅で大人が5人+子供が2人+猫1匹で暮らす家
単世帯住宅より、お湯もエアコンも家電も多く使います。
18280円です。単世帯なら1万円ぐらいかな。
オール電化住宅です。
電気のバレルサウナがあるお家
こちらもオール電化住宅
週1以上でサウナを楽しまれています。
12909円になっています。
サウナを楽しんでこの電気代なら安いと思います。
今回は、特に電気を使っているOB様のお家を紹介しました。
これは、真夏・真冬でも一般家庭よりも電気代は安くなっています。
吹抜けは寒い
もし、「吹き抜けが寒い」という住宅会社に会ったのなら、すぐに逃げてください。
断熱・気密・換気が出来ませんと言っているのと同じです。
もう一つよく言われるのが、「吹き抜けが有ると地震に弱くなる」です。
これは次の章でお伝えします。
吹抜けは1階と2階をつなぐ空間になり、家の空気を対流させる事が出来て冷暖房効果がよくなります。
更に、冬の日射を室内に取り込む事が出来るので暖房費が安くなりますし、何より温かいです。
インザホームでは、出来れば吹き抜けを採用しています。
ご要望がなければ無理には設計しません。
吹抜けをお願いする時の注意点
単純に床の無い空間をつくるわけではありません。
あなたが注意して話を聴いて、
その住宅会社が吹き抜けをつくる事が出来るレベルなのかを見極める必要があります。
地震に強い家にできるのか?
床が無くなるのでその分の水平力をどこかで負担する必要があります。
吹抜けをつくったらいけない場所があります。
構造的な知識になります。(次の章でおつたえします)
夏の日射遮蔽を考えているのか?
冬には日射取得したいけど、夏には日射を入れたくない
この矛盾する性能を考えなければ電気代は安くならないし、快適でもないです。
空気の対流(換気)を考えているのか?
空気がうごかなければ、室内温度は均一にならずに快適ではありません。
昔のお風呂は水からお湯にしていました。
だから、下の方が水で冷たいって事がありました。
今ではないのかな・・・・
熱の伝わり方は3種類です。
伝導・・・・断熱材ですね
放射・・・・熱源になります。最近ではエアコンが多いです。
対流・・・・設計で忘れている場合が多いです。家中を快適にします。
この3つ
地震に強いのか?
日射を考えているのか?
対流を考えているのか?
確認が必要ですね。
デザインと構造は両立しない
「耐震等級3にするとデザインよくできないですよ。」
「地震で倒壊したことないからデザインよく設計しましょう」
こんな営業トークがよくされているようです。
これは、耐震等級3の構造設計や施工が出来ないから住宅会社が言っているポジショントークです。
自社が出来ないから、デザインが悪くなると言う訳です。
大きな地震が起こってない地域だから、地震で倒壊したことないだけかもしれませんね。
先に、結論
地震に強い家でもデザイン良く出来ます!!
耐震等級3の家にしましょう。
「地震に強い家」と言いながら構造計算してなかったり、耐震等級3相当など
自社の勝手な仕様で地震に強いなんて言っている場合があります。
構造計算しても認定されていなければ耐震等級3では無いです。
だから、地震保険も半額にはなりません。
熊本震災の住宅倒壊を調べたものですが・・・
耐震等級3の家が16棟しかありません。
圧倒的に少ないですね。
では、熊本県では地震に強い家はつくってないのでしょうか?
きっと、どこの会社も「地震に強い家」と言っています。
でも、これが事実なのです。
危険な吹き抜け間取り
構造が木造在来工法の場合でお話します。
特殊な工法はそれぞれの仕様書が無いので、分かりません。
吹抜けをつくる場合にはルールがいくつかあります。
そのルールをここで詳しくお伝えしても意味が無いので、危険な間取りをお伝えします。
ネットで「吹抜け 間取り」で検索して適当に拾ってきた間取りです。
この間取りは危険です。
吹抜けが外壁面に3面接していると水平方向の耐力が無くなります。
こんな感じの間取りや写真って沢山あります。
住宅展示場のモデルハウスにも危険な家はあります。
デザインをどのように考えているのか?
デザインも色々と出来ますが、わざわざ不安定な構造体にする必要はありませんよね。
2階の方が大きい家は、見た目もインパクトがあってカッコいですが
1階の柱と2階の柱が同じ位置にないので、特殊な工法になります。
私たちが考えるデザインは、奇抜やインパクトのある家ではありません。
永く住む事が出来るデザイン
飽きないデザイン
良い家だねって、住む方が思う愛されるデザイン
それにプラスして暮らしやすさや楽しさを大切にしています。
住む方によって好みは違いますから、あなたに合うかは分かりません。
住む方に合っていたら良いと思っています。
最後に
家づくりには間違った情報が多いです。
知識や技術や経験のある建築士に相談してください。
インスタでも一般の方が情報発信してフォロワーが沢山いますが
間違っている情報も多いのが事実です。
どこの誰だか分からない人が言っていることよりも
インザホームにお越し頂いたら、正しい情報をお伝えいたします。
しかも、無料
きっと参考になると思います。
あなたの家づくりを心から応援しています。