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家だけではなく、擁壁にも注意が必要
家の耐震性能は気にされる方が多いです。
耐震等級3や●●工法や制振装置など、建物には耐震性能を求めます。
しかし
家を丈夫につくっても造成工事がダメなら意味が無い!
最近のニュースですが、常滑市で擁壁倒壊がありました。
人が住んでいなかったので、まだよかったですが隣地の擁壁についても注意して、土地選びをしないといけません。
東京世田谷でも同様の擁壁倒壊が起こりました。
どちらもかなり高低差があり、土圧も掛かっていました。
擁壁も古かったようです。
高低差のある敷地の崖条例
隣地や道路からの高低差がある敷地は土留めがされています。
特に2m以上の高低差があると崖条例を検討する必要があり、
擁壁工事をするか
高さの倍以上の距離を離して建物を建てる事になります。
ほとんどの敷地がヤバイ!ブロック土留めは注意して
土留めがしてあってもヤバイ敷地も存在しています。
普通ブロックで土留めをしている敷地
このようなブロック土留めは結構あります。
本来は、土留め用のブロックがあるので、見極めなければなりません。
よくホームセンターで見かけるブロックですが、これは土留めブロックではありません。
普通ブロックは、塀で使います。
土圧が掛かってなくても地震で倒壊してしまいます。
それなのに、土留めに使っているとはどういう事なのでしょうか?
土留め用のブロックはこれになります↓
鉄筋量は倍以上になりますし、ブロックの穴にはコンクリートを入れます。
(普通ブロックは強度のないモルタルになります)
2重擁壁の敷地は違法ですので購入しないでください
実際に地元にある敷地なので、大きくは出せませんが・・・・
間地ブロックの上に普通ブロックが10段積んであります。
擁壁の上に擁壁です。
白い線の部分は良く観ると擁壁が膨らんでいます。
この敷地では建築出来ませんので購入してはいけません。
それか、擁壁を解体して新たな擁壁を造ります。
もし地震で擁壁が倒壊して通行人が下敷きになったら大変な事になります。
どんな土留めが安心できるの?
インザホームで施工中の擁壁鉄筋写真です。
2重に鉄筋が入っています。
鉄筋のピッチも細かいです。
これは名古屋市のL型2m擁壁です。
ブロック土留めと比べると明らかに鉄筋量が違いますよね。
それぐらい土圧ってすごいのです。
土を60㎝の高さで積み上げると、木造2階建て住宅と同じ重量になります。
それぐらい土って重いのです。
だから、土圧を軽く観ていたら危険です。
普通ブロックで土留めされた敷地は危険です。
1m以上積んであったら、土留め用のブロックなのかを聞いてみてください。
分からなければ、インザホームへご相談ください。
擁壁工事は開発許可が必要
どの様なケースで許可が必要になるか?
色々な条件がありますが、住宅用地の場合ですと・・・・
盛り土(土を入れる)が40㎝を超えると必要になります。
50㎝土を入れたら申請が必要になります。
そうなると擁壁工事をすると、土を埋める事になりますので「盛り土」と判断される訳です。
この許可はなかなか時間が掛かります。
事前協議からだと4か月ぐらいは必要です。
もちろん、申請費用も掛かります。
まとめ
安全に暮らす為には、耐震等級3にするだけではなく
造成工事にも注意してください。
敷地を選ぶ時は、ブロックでの土留めは注意が必要です。
普通ブロックでの土留めは危険です。
隣地と2m以上の高低差があると崖条例があります。
擁壁工事をしないと家を建てられる範囲が狭くなります。
土圧を甘く見ないでください。
しっかりとした擁壁工事ができる住宅会社に依頼してください。
土地がなかなか見つからない
どれが良い土地なのか分からない
この土地にどんな家が建つのか分からない
この様な方へ
土地購入前にその土地を調べて、どんな家が建つのか?いくらかかるのか?を知ってください。
インザホームでは、このようなサービスもしています。
土地を購入してからでは、取り返しのつかない事になります。
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