外壁 メリットデメリット
今回は、ガルバリウム鋼板についてです。
耐火性能について
ガルバリウム鋼鈑(以下ガルバ)は、鉄板です。
だから、薄くて熱が伝わりやすいです。
つまり、耐火性能はありません。
隣家への延焼を防ぐために外壁や壁の中の仕様が決まっています。
ほとんどの地域で防火性能が求められるので、耐火性能がないガルバを壁に使う場合
耐火性能のある構造用合板を使わなければなりません。
プラスターボードを張る方法もありますが、耐震性も兼ね備えた構造用合板の方が良いと思います。
耐久性について
もしかしたら聞いたことがるかもしれませんが・・・
「ガルバは耐久性が高いのでメンテナンスしなてくもいい」
素材そのものは耐久性ありますが、色落ちはします。
濃い色ほど、色落ちしやすいです。
家は全てガルバでは出来ていません。
樋や破風や軒天井などガルバではない部分も劣化しますので
メンテナンスしなくてい良いという都合の良い材料はありません。
材料の特徴
加工しやすい
材料が軽く、加工しやすいので屋根材料にも使われます。
つなぎ目の無い屋根になりますので、屋根勾配を緩く出来て背の低い建物になります。
耐震性は有利になります。
↓ガルバで屋根勾配が緩い
外壁の場合も同様で軽い材料になります。
傷について
黒色のガルバは、小さな傷が目立ちやすいです。
その傷を補修するとかえって傷跡が目立ちます。
暮らしていく中で大きな傷や凹みが出来た場合は、補修が出来ません。
上から新たなガルバを被せる事になります。
車の板金とは違うので、ピカピカにはなりません。
音について
雨が降ると音がします。
薄い鉄板に雨水が当たるので仕方のない事です。
そんなに大きな音ではありませんが、人によってはきになるでしょう。
施工・金額について
外壁に採用される加工は凸凹が多いです。
この写真では釘がみえていますが、釘がみえない施工方法もあります。
釘がみえない方が金額は上がります。
また、凸凹の山が大きくなるほど金額は高くなります。
ガルバ外壁で安く仕上げようと思ったら、山の大きさを低く、釘がみえる施工法にすると良いです。
釘がみえても遠くからは分かりません。
一般的なサイディングとの価格差はありません。
先にお伝えした、耐火性のある構造用合板を採用する必要があり、ほとんど同じ金額になります。
まとめ
軽いので耐震性に有利
加工しやすいので凸凹のサイズも色々選べる
緩い屋根勾配で採用される
外壁のサイディングとあまり金額は変わらない
雨が当たると音がする
家のメンテナンスは定期的に行わないといけない
傷の補修が難しい(車の板金とは違います)