コラム

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2023.10.20

木造住宅の断熱性能と気密性能  愛知県の断熱標準レベル

断熱は、住宅会社によって使う材料や工法が違うので比べるのが難しい性能の一つです。

今回の断熱性能の記事では、断熱材の見極め方や愛知県で必要な断熱レベルについてお伝えします。

断熱性能が良くなれば、快適に暮らす事が出来る可能性が高くなります。

しかし、北海道レベルの断熱や極端に厚い断熱は必要ないです。

なぜなら、工事金額が上がってしまうからです。

それに、断熱性能だけで快適さは実現しません。

この記事を最後まで読んでいただけましたら、大きな考え方は分かると思います。

 

はじめに

 

木造住宅の断熱性能についてお話しします。

まず、断熱性能とは、住宅内部の温度を保つために、外気からの熱の流入を防ぐことです。

断熱性能が高い住宅は、冬場は暖かく、夏場は涼しく快適に過ごすことができます。

また、断熱性能が高い住宅は、エネルギー消費量を抑えることができるため、省エネ効果も期待できます。

高気密高断熱住宅とは、外気からの熱の流入を抑えるために、建物全体を気密化し、断熱材を厚くすることで、高い断熱性能を実現した住宅です。

気密は「C値」という指標で気密性能を評価しています。

C値が小さいほど気密性能が高くなります。

断熱は「UA値」という指標で断熱性能を評価しています。

UA値が小さいほど断熱性能が高くなります。

愛知県では、C値が0.6以下、UA値が0.87以下であれば、高気密高断熱住宅と認定されていましたが

2022年10月よりUA値は、0.60以下になりました。(6地区の場合)

気密については、決まった数値はありませんが、C値0.5は切って欲しいと思っています。

ただし、これらはあくまでも目安であり、建物の形状や設備などによって異なる場合もあります。

ちなみに、インザホームの実績数値はC値0.2台  UA値0.46以下(追加で性能上げられます)

 

断熱材の種類

断熱材には、グラスウールやロックウールなどの人工物から、セルロースファイバーや麻などの天然物まで様々な種類があります。

それぞれの特徴や適用範囲を理解し、適切な断熱材を選定することが重要です。

断熱材の性能は熱伝導率で分かります。数値が小さい方が性能が良いです。

断熱性能がよくても施工能力がなければ意味が無いです。

断熱材の厚み

断熱材の厚みは、その性能に大きく影響します。

一般的には、厚みがあるほど性能が高くなります。

ただし、厚みがあるほど費用もかかるため、適切な厚みを選定することが必要です。

 

同じ種類の断熱材なら厚い方が性能が良いのは分かりますが、違う種類ならどうでしょうか?

実は、断熱性能を簡単に見分ける方法があります。

この計算をします。

熱抵抗値=厚み(メートル単位)÷熱伝導率 

熱抵抗値が高い方が性能が良いです。

2つの断熱材を比べてみましょう!(単位は省略します)

A 熱伝導率0.045  厚み100

熱抵抗値=0.1÷0.045=2.22

 

B 熱伝導率0.038  厚み75

熱抵抗値=0.075÷0.038=1.97

 

この場合は、断熱材自体の性能が低い方のAが性能が良い事になります。

熱伝導率よりも厚みの方が影響が大きいです。

 

 

気密性能

気密性能とは、建物内部から外気への空気の流出を防ぐことです。

気密性能が高い住宅は、外気からの熱の流入を抑えることができます。

また、空気の流出を防ぐことで、換気効果も期待できます。

気密性能は現場測定でのみ数値が出ます。

だから、営業マンが「C値いくつにしますか?」と聞いてくるのは間違っています。

判断は実績の数値で、あなたの家のC値を測定してもらってください。

タイミングは工事中(↓この写真)です。

工事中に測定する事で、隙間が見つかれば塞ぐ事が出来ます。

 

断熱性能

断熱性能とは、建物内部から外気への熱の流出を防ぐことです。

断熱性能が高い住宅は、冬場は暖かく、夏場は涼しく快適に過ごすことができます。

また、エネルギー消費量を抑えることができるため、省エネ効果も期待できます。

予算に余裕がある場合は、どの部分の断熱性能をあげたらいいのだろう?

予算を掛ければより断熱性能は良くなる傾向ですが費用対効果をかんがえなければなりません。

愛知県は夏の日射が強いので、屋根の断熱を厚くするのが効果があります。

例えば

屋根の面積が50㎡だとすると(2階建て35坪ぐらいの家)厚みを50mm増やすと

50㎡×800円=40000円ぐらいの追加で納まります。

 

その次に窓を検討する事になります。

ガラス・ガス・枠・大きさなどです。

壁の外側に断熱材を張るのはとてもコストが掛かります。

お客さん受けは良いですが、この地域に必要かと言えばそうでも無いと思います。

 

C

C値とは、「気密性能指数」の略称です。

C値が小さいほど気密性能が高くなります。

「C値」が0.6以下であれば高気密高断熱住宅といわれるそうですが、C値0.4は目指して欲しいです。

インザホームでは、C値0.2ぐらいが平均です。

家全体の隙間は35坪ぐらいの家で30~40㎠ぐらいです。

これはサッシ(窓)のレールなどの隙間も含まれた隙間ですので家としてはほとんど隙間が無いレベルです。

気密を良くすると冷気の出入りがなくなるので壁の中で結露をする確率が少なくなります。

結露するとカビが発生します。

ここで確率が少なくなると言っているのは、気密だけでは防ぐ事が出来ないからです。

湿度、温度、換気、断熱工事の施工精度など、様々な要素が関係してくるからです。

 

UA

UA値とは、「外皮平均熱貫流率」の略称です。

UA値が小さいほど断熱性能が高くなります。

愛知県では、「UA値」が0.6以下であれば高気密高断熱住宅と認定されます。

インザホームでは、HEAT20 G2 のUA値0.46ぐらいで設計しています。

ご予算に合わせて断熱性能を上げる事は出来ます。

断熱性能の計算書もお渡ししています。

 

先にもお伝えしたように、費用対効果を考えて断熱の他にも快適に暮らす為に強化する要素はあります。

バランスよく性能を上げていく事が大切です。

 

まとめ

以上、木造住宅の断熱性能について解説しました。

断熱性能が高い住宅は、冬場は暖かく、夏場は涼しく快適に過ごすことができます。

また、エネルギー消費量を抑えることができるため、省エネ効果も期待できます。

 

愛知県では、高気密高断熱住宅の普及を目指しています。

高気密高断熱住宅とは、外気からの熱の流入を抑えるために、建物全体を気密化し、断熱材を厚くすることで、高い断熱性能を実現した住宅です。

「C値」と「UA値」によって評価されます。

快適に暮らす為には高気密高断熱は大切な要素ですが、それだけでは不足しています。

換気・空調・耐震・日射・建物配置など、様々な要素が関係していきます。

まずは、高気密高断熱が設計と工事が出来る事が大切になります。

 

詳しくは無料相談でお伝えしています。

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