にちは、前田です。私たちはこれまで注文住宅で収納設計をして棚1枚から設計していました。これが私たちがやっている家づくりの普通でしたが、色々と調べていると分かったことがあります。このブログでは、オーダーメイド収納をつくるメリットや実際に暮らしでの活用をお伝えしていきます。
目次
収納について調べてみた結果
SNSで間取りや収納について相談をする記事をよく見かけます。「3帖のウォークインクローゼットがあるけど上手に使えない」「趣味の道具をしまう場所が無い」「新築を計画中だけど収納が足りない」「収納ばかりに目がいってしまい、家が大きくなりすぎて予算オーバーになった」本当にたくさんの相談があがっています。
収納で困っているもの
これまでに収納設計した経験で皆様がお困りな収納物は何かというと、衣類が多いです。リビングに脱いだ服が置いてあったり、収納するのが面倒なので畳んだままおいてあったり、洗濯物が取り込んだままになっていたり・・・と様々なケースでお困りでした。
次に寝具です。ご両親や友人が泊りに来た時の寝具をどこに収納するのかは悩みどころです。布団は奥行きがあるので収納スペースを取りますし、年に数回しか使わないのも悩みどころですね。夏に冬の寝具をどこに収納するのかも困りますね。
キッチン回りの収納も人によって違います。調理器具・食器・食品など暮らし方によって収納は異なります。特に最近では、共働きの家事を楽にする為に冷凍庫を採用される方が多く、パントリーを設計することが多いです
オーダーメイドだからできる収納
インザホームが建てる家の全てに収納設計をしています。打ち合わせの半分は収納設計とそれに伴うコンセントやスイッチの打ち合わせになります。打ち合わせの回数制限はありませんが、10回程度は打ち合わせします。一般的な住宅の設計打ち合わせではかなり多いと思います。
丁寧に収納設計をする
丁寧に時間をかけて収納設計をしている理由は、人それぞれに暮らしのスタイルが違うから、設計が同じではないからです。お話を聴いているとどうしても今までの生活だけをカタチにしがちですが、新しい収納の考え方も理解していただき、暮らしにマッチするのかを話し合います。住む方の価値観によるので具体的にコレという話はできないのですが、OB様にはとても好評で「もっと情報発信した方がいいよ」と言われるぐらいです。
実は、コンセントやスイッチも大切
収納と密接な関係があります。収納の中にコンセントがあると充電できたり、テレビ回りの配線がスッキリしたりととても便利になります。スイッチも動線上にあることが大切になります。これらの細かな事が暮らしやすさになります。物を収納するときにも照明をつけるスイッチが使いずらい場所にあると収納場所まで行くのが面倒になるかもしれないです。
事例①
飾り棚&本棚と収納付きのベンチをつくりました。ベンチと本棚を壁いっぱいにつくり、無駄のないスペース利用です。既製品を置くと、どうしても壁に隙間が出来たり、天井までつかえなかったり、色があわなかったりと思ったようにはなりませんので、同じ材料で本棚とベンチをつくったのです。天井照明の位置は、飾り棚を照らすように配置して、壁には本棚の厚みで見えにくくなるように換気扇が配置されています。ベンチは座面が開くようになっているので、お子さんのおもちゃをドカッとしまうことが出来ます。既製品を置くよりもかなり安く作ることが出来ます
事例②
部屋の壁面をいっぱいに造作ベッドと飾り棚をつくりました。ベッドの壁面には、携帯の充電用に低い位置にコンセントがあり、照明のスイッチも低い位置に配置しました。飾り棚は収納物に合わせられるように可動にしています。換気扇を棚の上部中央に配置、エアコンの高さと棚の高さを合わせるなど、設備と収納をそろえることもデザイン性に関係してきます。
事例③
洗濯室兼用洗面所になります。壁面には有孔ボードを採用して、フックをつけて収納をカスタムできるようにしています。カウンターの高さ850mmにしているのはアイロンをかけるためです。カウンター右側にコンセントがあります。奥様が右利きなのでコのコンセント位置になりました。カウンター下は既製品の引き出し付きの収納を入れていただけるような寸法になっています。ピッタリな寸法でシンデレラフィットです!上部の棚をつなげているのは、長いものが置けるようにしています。天井や壁に物干し金物をつけて、室内物干しとして利用しているので雨の日でも洗濯物は乾きます。ちなみに布団のシーツでも干せるようになっています。夕方に帰宅しても洗濯物を取り込まなくてもよいので時間に余裕ができますね。干したものをすぐに収納できるのは家事が楽になります。
オーダーメイド収納のメリット
収納のを考えると暮らし方が変わります。住む方それぞれに暮らし方や持っているものが違いますので、オーダーメイドが必要になります。そのメリットについてお話します。
メリット① 面積の有効利用でコストダウン
面積を有効に使えることでコストダウンできます。既製品の収納棚を設置したとしても、壁にピッタリの大きさにはなりません。床から天井まで設計することで収納量が上がります。それによって建築面積が小さくなりコストを下げることが出来ます。平面で考えて収納面積が足りないと思い増やしてしまうと金額UPになってしまいますし、物に囲まれて暮らすことになってしまうのはどうかと思います。
メリット② 既製品との組み合わせができる
棚の中に既製品の引き出し収納を入れることで使いやすくなります。引き出しを建築工事で作るよりもコストメリットはあります。細かな物は引き出しの収納に入れると片づけやすいです。色々な引き出し寸法がありますので、収納物によって選ぶとよいですね。
メリット③ 大きな収納ならつくった方が安い
この本棚の場合、既製品の棚を購入するよりも安くオーダーメイドすることが出来ます。既製品の場合は、2000mmまでの高さなので、天井までは収納できないです。そして、組み立てて壁に固定する手間がかかります。皆様が思っているよりも安く収納を作ることが出来ます。
メリット④ 狭い場所でも有効に使える
階段下の様な狭い空間でも収納は可能です。ちょっとした壁の隙間にも収納はできます。
まずは相談へお越しください
住む方によって収納は異なりますので、まずはお困りごとをお話いただけると具体的に収納案をお伝え出来ます。また、間取りと一緒に収納を考えることで、家事の負担と時間の節約ができて、趣味やお子さんとかかわる時間が増えます。詳しくは建築士の無料相談にお越しください。また、ZOOMで相談も可能ですので、ご利用ください。