こんにちは
愛知県高浜市で設計と施工管理をしている
一級建築士の前田です
小さな家という選択
最近は
「できるだけコンパクトな家にしたい」
という相談が増えてきました
その理由の一つが
建築費の上昇です
材料費の高騰
人件費の上昇
などの影響で
住宅価格はここ数年で大きく上がっています
そのため
本当に必要なことだけを採用して
コストパフォーマンスの良い家を建てたい
という考え方の人が増えています

60年という長い時間で考える住まい
住宅は
30年ではなく60年以上住むことを考える
という方も増えています
そう考えると
それほど大きな家は必要ない
という結論になることも多いです
子どもが家にいる期間は
意外と短いものです
子どもが独立すると
夫婦2人で暮らす家になります
そのとき、大きすぎる家は
掃除
メンテナンス
の負担も大きくなります

土地も小さくなっている
実は土地の広さも
昔と変わってきています
20年ほど前はこの地域では
50坪を切る土地は
あまり見かけませんでした
理由は
売れなかったからです
ですが現在は50坪を超える土地は
価格が高くなりすぎて売れにくくなっています
逆の現象ですね
そのため
40坪台の土地が多くなりました
土地が小さくなると
必然的に建物もコンパクトになります

LDKは何帖必要なのか
LDKは20帖以上ほしい
という要望をよく聞きます
ですが、実際には
それほど広くなくても暮らしには大きな影響はありません
例えば
LDKが18帖の場合
リビング
ダイニング
キッチン
それぞれ6帖のイメージになります
ですがダイニングキッチンは
6帖も必要ないケースが多いです
そうなるとリビングは
10帖程度の広さになります
10帖のリビングでも
ソファー
テレビ
を置いても
十分に余裕があります
さらに空間がコンパクトになることで
冷暖房費の節約にもつながります
広いLDKが悪いわけではないので
誤解しないようにしてください
その場合は、広さに意味を持たせてくれると
満足度は高くなります

子ども部屋は4.5帖でも十分
最近は子ども部屋を4.5帖
にするケースも増えています
収納は各部屋に作るのではなく
WIC(ウォークインクローゼット)
にまとめて収納する方法です
4.5帖あれば
ベッド
机
ハンガーラック
を置くことができます
子ども部屋を広くするよりも
リビングの環境を整えて
家族が一緒に過ごす時間を大切にしたい
という考え方の方が増えています

コンパクトな家で充実させたい場所
小さな家でも充実させたい場所があります
それは家事スペースです
特に洗濯動線をかんがえてみましょう!
私がお勧めしているのは
室内物干しスペース
天気を気にせず
洗濯ができます
さらに
物干しスペースと
WIC(ウォークインクローゼット)
を近くに配置することで
洗濯
干す
収納
という流れがとてもスムーズになります

室内物干しは乾くのか
室内物干しを心配される方もいます
ですが
住宅の性能が高ければ
室内でも
洗濯物はよく乾きます
断熱性能
気密性能
が高い住宅では室内の空気環境が安定するため
洗濯物も乾きやすくなります

コンパクトな家で失敗しやすい間取り
コンパクトな家を計画するときは
間取りの考え方がとても重要です
広い家と同じ考え方で間取りを作ると
住みにくい家になってしまうことがあります
SNSで人気の回遊動線は必要なのか
最近SNSでよく見かけるのが
回遊動線
という間取りです
キッチンの周りを
ぐるっと回れるような動線です
家事がしやすそうに見えるため
採用したいという方も多いです
ですがコンパクトな家の場合
回遊動線がもったいないスペースになることがあります
回遊動線は言い換えると
廊下でもあります
回れるようにするためには
余分な通路が必要になります
その結果、建物面積が増える
建築費が上がるということもあります

回遊動線がなくても家事効率は上げられる
回遊動線がないと家事がしにくい
と思われがちですが
実際はそうではありません
家事効率は
動線の長さ
配置
収納
などによって決まります
回遊動線がなくても設計によって
家事動線を短くすることはできます
コンパクトな家では
無駄なスペースを作らない設計
がとても重要になります

収納が少ない家も多すぎる家も失敗する
コンパクトな家では
収納計画もとても重要です
収納が少ないと物が片付かない
生活が不便になる
という問題が起きます
ですが収納が多すぎても
建築費が上がる
物が増える
という問題があります
収納を考える前に
まず、本当に必要な物を整理することが大切です
必要のない物まで収納しようとすると
家がどんどん大きくなります
コンパクトな家を成功させるためには
収納設計がとても重要です
収納はただ増やすのではなく
どこに
どのように
配置するかが重要です
例えば
家族で共有する収納
衣類をまとめて管理する収納など
生活スタイルに合わせた収納が必要になります

収納設計は設計力で変わる
収納は広さだけで決まるものではありません
設計の工夫によって
同じ広さでも使いやすさは
大きく変わります
私たちは長く収納設計を行ってきたため
多くのノウハウを蓄積しています
コンパクトな家でも
暮らしやすい収納計画を作ることができます
まとめ
家づくりでは大きな家が正解とは限りません
土地の広さ
住宅価格
将来の暮らし
を考えると
コンパクトな家という選択は
とても合理的です
大切なのは広さではなく
暮らしやすさです
家族の生活に合ったちょうど良い大きさの家を
考えることが大切です
