高機密・高断熱

床の断熱材 どんな断熱材でどれくらいの厚みがあればいいの?

  • 2022.02.15
  • 3分で読めます

こんにちは、前田です。

 

上棟前に土台を敷いて

床の断熱材をいれて

合板を張ります。

 

断熱材は全て工場でカットされているので

土台が直角に施工されていないとピッタリに入りません。

 

直角に施工するために

土台伏せ前に測量機(トランシット)で直角の

しるしをして、土台設置する位置を出しておきます。

これをやるとピッタリにはまります。

 

床下の断熱材は合板を伏せたら見る事はありません。

だから、隙間があっても気がつきません。

クレームになる事もありません。

 

つまり、いい加減な仕事がしやすい工程でもあります。

正確な直角や水平が

間接的に、構造や断熱や気密に関わってきます。

 

全体が敷き終わるとこうなります。

 

この上に床合板をしいて養生します。

 

ちなみに水回りは基礎断熱になっています。

配管のメンテナンスや点検がしやすいようにするためです。

 

 

さて、今回のブログのもう一つのテーマ

「どんな断熱材でどれくらいの厚みがいいのか?」

これって住宅会社さんからも質問があるぐらいです。

 

簡単に見分ける方法があります。

材料としての性能ですので、施工方法も検討する必要がある事は

覚えておいてください。

 

では問題

熱伝導率 0.022w/m・k

厚みが 75mm

 

熱伝導率 0.028w/m・k

厚みが 90mm

 

どちらが性能がよいでしょうか?

 

①の方が断熱材の性能は良いですが、薄い

②の方が断熱の性能は悪いですが、厚い

どっちがいいのか比べる訳です。

 

簡単な計算で分かります

厚み÷熱伝導率=熱抵抗(厚みはmに直してください)

熱抵抗の数値が良い方が性能が良い訳です。

 

①0.075÷0.022=3.409

②0.09÷0.028=3.214

この結果から①の方が性能が良い事になります。

 

インザホームでは①を採用しています。

もちろん、同じ熱伝導率なら90㎜の方が性能はあがりますが

お値段も上がります。

断熱材だけの金額ではなく、運搬費もあがります。

 

良いものを厚くしたら性能はあがりますが

75mmと90mmで体感できるほどは変わりません。

それよりも総合的に性能を上げた方が

快適にくらせます。

 

コスパを考えて元が取れるような設計をしていかないと

住宅会社がもうかるだけです。

 

ちなみに、断熱材も値上がりしていますので

性能・施工性・価格を検討しなければなりません。

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