こんにちは、前田です。
住宅の気密ってとても難しいです。
気密ラインをどこにするのか?を考えなければなりません。
こんなDMが会社に届きました。
外壁塗装で防水と気密が同時に出来る
私はやりません!
家の寿命が縮まりますよ。
その理由ですが・・・
防水ラインと気密ラインは一緒ではありません。
外壁塗装なので、外壁部分が気密ラインになる考え方ですが
気密は外壁だけ良くしても意味がありません。
屋根や床や窓からも漏気します。
全てを気密処理しなければ気密はよくなりません。
じゃ、この塗料を屋根や床にも塗りますか?
無理な話ですよね。
でも、何にも知らないリフォーム屋さんや塗装屋さんは
飛びつくでしょうね。
それを一般のお客様にセールスして
余分なお金を掛けて工事するわけです。
仮に外壁部分が塗料で気密できたとしましょう。
もし外壁がサイディングなら通気層があります。
外壁の裏に空気が通る隙間(通気層)があるので
外壁を気密しても全く意味がありません。
では、この通気層がない外壁だった場合
室内の湿度はどうやって外に抜けるのでしょうか?
最悪の場合は壁内結露をしてカビだらけになります。
これが建設業界の現状です。
本当に素人が少し知ってるでしょ!ってレベルが多い
新築時にしっかり設計して、工事管理していたら
あとから余計なリフォームでお金使わなくてもいいです。
そして、リフォームも建築知っている人にお願いした方がイイよね
でも、その建築知っている人ってどこにいるんだろう・・・・
ここにはいますけどね。