こんにちは、前田です。
私は、あまりバルコニーをファーストプランでは設計しません。
今回は、どうしてバルコニーをあまり設計しないのか?についてお話します。
とは言え、バルコニーのある家も建てています。
それはこれからお話することをご理解頂いているからです。
①構造的に検討する
この様なバルコニーの場合
バルコニーが庇になって良いかもしれませんが
構造的にはちょっと不安です。
バルコニーの下に壁を付けたくなります。
この様に壁でバルコニーを支えた方がよいです。
②壁や床の換気を検討する
バルコニーの手摺壁や床下は空間になって空気が動きません。
その場合、結露対策をしなければなりません。
床の下地ですが、空間になっているのが分かりますね
この上に床を張るとこうなります。
溝はまだ張っていませんので木が見えていますが
ここも通気します。
壁も同様です。
穴が空いていますが、通気をする為です。
ここに防水シートを張るとこうなります。
そして、この空間は強制的に換気扇で通風をしています。
もし、温度差で結露が発生したとしても、乾かす事ができます。
③何に使うバルコニーにするのか?
バルコニーを造るのにも予算が必要になります。
雨仕舞いも難しくなります。
外なのでそんなに快適な場所ではないです。
10年後には防水層のメンテナンスが必要になります。
これらのデメリットがある事を理解して
何に使う場所なのか?です。
例えば、洗濯物を干す場所としてバルコニーを設計するのなら
洗濯機は2階にあった方がイイです。
そうなると、風呂や洗面脱衣室も2階になります。
更に、バルコニーに洗濯物を干すのなら
室内物干しの方が便利じゃないですか?ってなります。
しっかりと考えてバルコニーを造ろうとすると
構造・断熱・換気・結露・間取り・予算・・・・・など
考えることがとても多いです。
他にも予算を回せるところがあるかもしれません。
だから、ファーストプランではあまり設計していません。
ご要望があれば、バルコニーつくっています。
やるからには、しっかりと設計・施工しています。
実際に、バルコニーの床を換気して結露予防している
住宅会社ってとても少ないです。
もし、バルコニーを計画していたら
住宅会社に床下や手摺壁の結露予防について質問してみてください。