こんにちは、建築士の前田です。
住宅の性能をみると
Q値とUA値と表現しています。
同じような意味に感じますが
実は違うのです。
では、どのように違うのか?
お伝えします。
両方とも数値が小さい方が
性能が良い事になります。
建物全体の熱損失を
Q値は床面積で割り
U値は外皮面積で割っています
外皮とは、壁や窓や屋根や床の
外気と接する部分です。
注意しないといけないのは
Q値は換気による熱損失も計算されています。
U値は外皮の熱損失のみです。
だから、熱交換型の換気扇を使っても
U値の場合は反映されません。
じゃ、どうしてQ値とU値の両方あるの?
って思いますよね。
以前はQ値だけだったのですが
それだと問題があったからです。
Q値は床面積で割るので
大きな建物だと割る分母が大きくなり
数値が小さくなるので
性能が良くなる傾向があります。
だから、計算されているボリュームは
50坪ぐらいの正方形の住宅が多いようです。
実際は、35坪ぐらいの住宅の方が
需要があるので、建物の形が複雑になれば
数値は悪くなります。
平屋だと同じ断熱なら更に不利になりますね。
U値は外皮の面積で割るので
建物の規模やカタチはあまり関係ありません。
だから、U値で判断された方が良いと思います。
Q値もU値も同じような意味だから
数値の有利な方で営業トークされるようです。
更に突っ込みたいのは
気密のC値です。
これは次回に・・・・