こんにちは、建築士の前田です。
「冬暖かくて、夏涼しい家がほしい」
この要望は皆様お持ちです。
夏と冬で室内と室外との
外皮熱収支の関係をお伝えします。
夏は、室内への日射熱の侵入を少なくするため
日射熱が多く入る窓の
日射遮蔽を向上させる事が重要
室温よりも外気の温度が高いときは
室内に熱を侵入させ無い事
また、侵入した熱がこもらないように
外気温が低い夜間に排出する開口部が必要です。
冬は、壁・屋根などの外皮と開口部の
断熱性能を高める
日射熱取得は出来るだけ多くするように
開口部を大きく計画する
「南に大きな窓を付けると
夏に暑くなるんじゃないの?」
この様な疑問もあるかと思います。
夏至で南側からに日射が室内に入るのは
窓際から50センチぐらい
だから、そんなに暑くならない
屋外にシェードをつけたり
60㎝ぐらいの庇をつけたりして
夏の日射は遮蔽できます。
冬は3mぐらい奥まで日差しが入りますので
日射取得は有利になります。
また、窓を選択するときに
ガラスの面積も重要になります。
同じサイズのサッシでも
メーカーによって窓の大きさは変わります。
ガラス一枚でみると小さな差でも
家全体にするとストーブ何台分にもなります。
暮らし方にも工夫は必要です。
冬は温まった室温を夜に排出しないように
カーテンやシャッターを使って
断熱の強化をしてください。
暖房負荷も20%程度まで低減させることが出来ます。
夏は窓の開閉やブラインドなどによる
日射遮蔽も涼しく暮らす工夫になります。