1級建築士の受験は実務経験が2年必要になります。だから、25歳になる年が最短になります。それはもう、沢山勉強しました。私の時は計画・法規・施工・構造の4科目でした。休みの日には学校に行き、平日も1日だけ夜に学校行って勉強しました。車が赤信号で停まると問題集を開いて読んでいました。後ろの車によくクラクションをならされてました。
そして1級建築士の受験をしましたが・・・・・施工が1点足りなくて不合格でした。施工は毎日やっているし、建築工事標準仕様書もすべて理解しているからと言う理由で施工の科目は全く勉強していませんでした。慢心してしまい痛い目をみました。
次の年は実務経験3年になるので「1級建築施工管理技士」が受験できました。更に、土木の実務もあったので合わせて「2級土木施工管理技士」も受験できました。1級建築士と合わせて3つの試験に挑戦します。この1年は遊ばないで勉強に集中しました。帰宅してからも夜中まで勉強しました。今度は絶対に合格するという気合です!その結果、2回目で学科の合格をして、2次試験に進みました。得点は自己採点で85点以上でした。(本当に頑張ったんだよ~)
2次試験は製図です。私の時は「多目的ビル」の設計でした。吹抜けがあり、ホールに植栽があって、喫茶ルームがあり、車いすで利用できて、SRC構造・・・・と色々な条件がありました。製図は得意でした。学生の頃は居残り組でしたが、試験では1時間も時間が余りました。
当時の1級建築士は6万人ぐらい受験して合格率は8%ぐらいだと記憶しています。26歳で1級建築士・1級建築施工管理技士・2級土木施工管理技士を取得しました。資格を持っていたら良い訳ではないですが、その業界でしっかりと仕事をやっていくという覚悟はあるのは確かな事だと思います。
ちなみに、社内で20代1級建築士は初めての事でした。資格手当をもらえるのですが、全ての手当てで4万円のはずでしたが、1.5万円が上限ってルールが出来て給料はあまり変わらなかったです。さて、これから本格的に建築業界で活躍するぞ!って思っていた前田君に試練がやってきます。
つづく