通気層ってとても需要なのです
今回は、通気層のお話!通気層って何?と思われるでしょうが、このブログで理解できますので最後まで読んでみてください。
通気層ってとても重要な住宅性能です。家の耐久性を上げることができます。つまり、永く住み続けることができるのです。その仕組みをお伝えします。住宅会社を選ぶときに質問してみるのもよいと思います。通気層の情報ってあまり公開されていないので何を質問したらいいのか分からないかもしれないので、次からの章で詳しく通気層についてお伝えしていきます。
通気層が無いとどうなるの?
通気層が無いとどうなるのかというと、湿度が外部に排出されないので、壁の中に湿度が溜まりカビの原因になったり、断熱性能の低下が起こったり、木材が腐ったりと家の耐久性に大きく影響してしまいます。とても重要な住宅性能なのですが、あまり聞くことは無いと思います。この話をしても一般ユーザーは面白くないし、興味もない、住宅会社としても売りにはならないので、言わないのだと思います。
ネットから拾ってきた写真ですが、これは結露です。近所でも結露している家は沢山見られます。冬の朝で風が無い日に外壁を見ると柱や梁の跡が見えます。その壁の内部はこんな感じになっています。
黒いのがカビです。断熱性能も落ちてきます。
壁の通気層
外壁の下地材である胴縁の厚みが通気層になります。赤矢印のように空気が動きます。インザホームではこの通気層が25mmあります。室内の湿度が通気層まで出て排気されるので、壁の中に結露が発生しにくくなります。胴縁と呼ばれる縦の木材が無いことで外壁も水分を含んでボロボロになることがあります。
屋根の通気層にも注意
壁の通気層と屋根の通気層は連続していることが重要です。屋根の頂上を棟と言いますが、そこから排気されます。写真の赤い矢印部分になります
これを棟換気といいます。壁の通気層からの空気も含めてここから排気されます。そして、屋根の裏側も通気層があります。それが次の写真になります。
屋根の下地材である垂木(たるき)の厚み分が通気層になります。屋根重量や軒の出によりますが45~60mmの厚みが通気層になります。屋根の頂上部分も空気が通るように木材加工はしています。
こんな感じで屋根の裏側から空気が昇り棟換気より排気されます。屋根面は特に室温との差が大きいので結露しやすい部分になります。合わせて軒天上や土台水切り部分からも吸排気されていて、外装のすぐ内側を空気が流れるようにしなければなりません。
下屋根にも通気が必要
1階の屋根部分にも同様に通気層が必要になります。太陽光を受ける部分になりますので、ポーチの屋根で室内ではなくても一部室内部分に接しているので、屋根の裏側は排気しておくことが望ましいです。
赤丸部分から排気されます。雨水は入らないけど通気ができる水切りになります。
まとめ
通気層は住宅性能を維持するためにとても重要です。通気層が壁と屋根が連続していて、土台・軒天上・棟換気と吸排気できる部分が必要になります。住宅会社を選ぶときには、これらの工事中の写真を見せてもらうとか、ホームページの施工写真やブログなどで公開していて正しく施工されているのかを確認するといいでしょう。