地元大手建設会社に就職しました。親戚や知り合いは建築業界にはいませんので、全く分からない世界での挑戦です。県や市の公共工事や大手企業の営繕工事など大きな建物の現場監督をしていました。2級建築士とは言え、1年生では全く役に立ちません。
だけど体力だけはありました。毎日、重たい材料を運び、片付けをして、職人さんの手伝いをして・・・と学生の頃の部活動を思い出す感じでした。夕方には現場事務所の階段を上がれなくなるぐらいにヘトヘトになっていました。そして、夜は10時ぐらいまでは書類仕事でした。今なら問題になる労働環境ですね。
昔はセメント袋が40㎏でしたが、それを2つ抱えて50袋以上2階へ運びました。2トンですよ!もうヘトヘトです。次の日には砂をその3倍運びました。
現場の人は12時~13時までは休憩で食事の後は昼寝をしていました。私は、その時間で勉強していました。当時はネットは無く、携帯電話がショルダーバッグぐらいの大きさでしたので、勉強は全て本です。建築工事標準仕様書や監理指針など分厚い本を何度も読み返していました。先輩監督との差を埋める為に、毎日お昼に30分勉強しました。1年で180時間ぐらい勉強できます。職人さんにも直接教えてもらい、授業料でお手伝いをしました。だから、一通りの事は出来ます。
あれ、これって専門学校に入った時と同じだ・・・・。また勉強かよ・・・・。
建築士って言うと図面描いてデザインして・・・とオシャレなイメージありましたが、現実は肉体労働で毎日が筋肉痛と夜遅くまでの書類整理で、今でいうブラックな仕事でした。でも当時は、ガムシャラにやるしかなかったので、何も疑わなかったです。
そして、2年の実務経験をして1級建築士に挑戦するのです
つづく