月々6万円で家は建つのか??
ネット広告で「月々6万円で家を建てた」と出てきます。
ではこの金額では総額いくらになるのでしょうか?
結論から言います。
月6万円では家は建ちません!
金利1% 35年ローンだとすると
2400万円で月々67748円になります。
家が2400万円だとすると税抜きで2180万円になります。
土地を持っている方で
これぐらいの金額で35坪の家を建てようとするとローコスト住宅になります。
駐車場やポストや上下水引き込みなどの工事もありますので、ギリギリかも・・・
住宅性能はあまり期待できないですし、間取りなどの自由度はないでしょう。
建て売りだとすると安くて3980万円で土地と家になりますので
月々6万円での家づくりはかなり無理があります。
国の補助金が300万円もらえた!
これも広告されていました。
国の補助金は300万円ももらえません。
補助金は「補助」なのでタダではありません。
例えば、耐震性や断熱などの省エネ性に優れた家を建てたら、金額が上がった分のいくらかを補助しますよって事です。
それに申請費も必要になります。
性能を上げた分の満額は補助金でもらえる訳ではありません。
広告で誰が得をするのか?
ネット広告で得をするのは、広告を発信している人とその運営サイトです。
あなたが得をする訳ではありません。
間違った情報でもクリックしてくれたら良い訳です。
クリックすると広告主に運営サイト側から広告費が入ります。
だから、クリックしてくれるだけで、儲かります。
運営サイト側は、あなたのリストが住宅会社にいきます。
1件あたり1万円~2万円ぐらいで、住所が手に入ります。
まとめて10件の資料請求をすると運営サイトは数十万儲かります。
住宅会社が払うお金はどこから出ているのかというとお客様からです。
ある程度の広告費は必要ですし、正しい情報を言っているサイトもあると思います。
でも、すごく得するような情報はだいたいはウソです。
住宅の適正価格は?
金額を表示している住宅会社を観ると本体価格2200万円が多いです。
これで家が建てられるかというと出来ません。
この価格の秘密はこうなります・・・・。
本体価格70%
付帯工事20%
諸経費10%
これぐらいが標準になります。
この70%をホームページで公開しているだけです。
安い場合は面積が狭い場合もあります。
例えば、35坪で2300万円だとすると実際の契約見積もりでは3285万円になります。
これだったら、インザホームはもっと安く表示できます。
表示価格ってどれだけでも安くできます。
カーテン・エアコン・仮設工事・外部配管・エコキュート・浄化槽・・・・と
工事金額に入っていないモノはあなたには分かりません。
それに造成工事やお庭など入れると金額はもっと上がります。
住宅の適正価格は
性能やデザインによって価格は変わります。
デザインはともかく、性能はしっかりとしておきたいです。
それは、住んでから掛かるお金が全然違うからです。
耐震等級3 断熱はUA値0.46前後 C値0.1~0.2
これがインザホームの標準です。
本体価格は2100万円ぐらいです。
電気代は建て売り住宅と比べると毎月1万円以上は安くなります(オール電化で比較)
これでは分かりにくいと思いますので、実際の金額は・・・
現在の物価で3000万円ぐらいが予算で庭まで施工できます。
大きな家や豪華な設備や材料を使うと金額は上がりますし
デザイン性を上げれば、使う材料や手間が増えますので金額が上がります。
まとめ
広告で得をする事を言いていても、実際はあなたは得をしていません。
しっかりと情報発信をしている会社を見つけて、相談に行って話を聞いてください。
どこの会社も損をしてまで家を建ててくれません。
実際の住宅価格は3000万円ぐらいは必要になります。
これに土地価格が加わりますので、ご注意ください。