愛知県での断熱工法では床断熱を採用している場合が多いです。基礎断熱はユニットバスのみになります。これが一般的ですが、インザホームでは少し工夫して基礎断熱をしています。60年以上暮らしていただきたいので、やっていることです。それぞれの断熱工法の特徴を理解して採用するとよいと思います。難しくないので、選んだ住宅会社にお願いしてもよいと思います。
目次
基礎断熱ってどんな工法なの?
基礎断熱とは、基礎の立ち上がりとべた基礎面に断熱材を張りつけます。断熱ラインが基礎の外面になります。
メリットはなに?
気密処理する部分は土台部分になりますので、処理する部分が少ないので気密が取りやすいです。また、床断熱に比べて断熱材料が少なくなりますので、コストダウンにもなります。
デメリットはなに?
気密処理ができていないと床下に潜ることになり漏気している部分を見つけにくいです。また、床下をしっかりと通気しないとカビが発生しシロアリの被害が出ることがあります。
床断熱ってどんな工法なの?
愛知県では床断熱が一般的です。床面に断熱をしますので、断熱ラインが床面になります。床下は外部と同じ環境です。インザホームの場合は、土台と大引きの間に工場でカットされた断熱材を入れています。隙間なく入れることが重要です。
メリットはなに?
床下が外部なので、通気をします。ベタ基礎のコンクリートから出てくる湿度や地面からの湿度などを通気することによって排出します。それによって、床下は乾燥するのでシロアリの被害は少ないです。気密ラインは床面になりますので、目視で気密工事が確認できますので漏気した場合に処理しやすいです。
デメリットはなに?
基礎断熱に比べて、断熱材の材料が多いです。その分の断熱コストは上がります。気密処理する面積が大きいので工事が大変です。気密工事のコストはそれほどかかりませんが手間がかかります。
基礎断熱と床断熱を併用する理由とは?
基礎断熱をしている分はそれほど大きくありません。ほとんどの部分は床断熱になっています。長く暮らしていただくための工夫です。
ユニットバスは必ず基礎断熱にしましょう
ユニットバスは、必ず基礎断熱にして通気はしていけません。床下を通気すると浴槽のお湯が冷えて床下で結露する可能性があるからです。リフォームしたときに発見した写真を載せておきます。ユニットバスの下を通気してあったので土の部分が水分でグチャグチャでした。赤丸が通気口です。絶対にやってはいけないことです。
ユニットバスと洗面脱衣室は基礎断熱にする
お風呂の隣には洗面脱衣室があります。その床下には、洗面化粧台や洗濯機などの配管がたくさんあります。その配管をメンテナンスするために基礎断熱にします。また、ユニットバスもいつかは取り換えの時期になります。その時に配管しやすいように洗面所まで基礎断熱にしています。
洗面所の床下です。多くの配管があるのが分かります。これらをメンテするために基礎断熱にしています。2~3帖が洗面所になりますので、それほど多くの面積ではないです。
まとめ
基礎断熱と床断熱との違いとどうして併用しているのかについてお伝えしました。どちらもメリット、デメリットはあります。それぞれの良いところを理解して採用することだと思います。ユニットバスの取り換えや配管のメンテナンスなど、将来を考えた家づくりをしていただければと思います。