こんにちは、前田です。
上棟前に土台を敷いて
床の断熱材をいれて
合板を張ります。
断熱材は全て工場でカットされているので
土台が直角に施工されていないとピッタリに入りません。
直角に施工するために
土台伏せ前に測量機(トランシット)で直角の
しるしをして、土台設置する位置を出しておきます。
これをやるとピッタリにはまります。
床下の断熱材は合板を伏せたら見る事はありません。
だから、隙間があっても気がつきません。
クレームになる事もありません。
つまり、いい加減な仕事がしやすい工程でもあります。
正確な直角や水平が
間接的に、構造や断熱や気密に関わってきます。
全体が敷き終わるとこうなります。
この上に床合板をしいて養生します。
ちなみに水回りは基礎断熱になっています。
配管のメンテナンスや点検がしやすいようにするためです。
さて、今回のブログのもう一つのテーマ
「どんな断熱材でどれくらいの厚みがいいのか?」
これって住宅会社さんからも質問があるぐらいです。
簡単に見分ける方法があります。
材料としての性能ですので、施工方法も検討する必要がある事は
覚えておいてください。
では問題
①
熱伝導率 0.022w/m・k
厚みが 75mm
②
熱伝導率 0.028w/m・k
厚みが 90mm
どちらが性能がよいでしょうか?
①の方が断熱材の性能は良いですが、薄い
②の方が断熱の性能は悪いですが、厚い
どっちがいいのか比べる訳です。
簡単な計算で分かります
厚み÷熱伝導率=熱抵抗(厚みはmに直してください)
熱抵抗の数値が良い方が性能が良い訳です。
①0.075÷0.022=3.409
②0.09÷0.028=3.214
この結果から①の方が性能が良い事になります。
インザホームでは①を採用しています。
もちろん、同じ熱伝導率なら90㎜の方が性能はあがりますが
お値段も上がります。
断熱材だけの金額ではなく、運搬費もあがります。
良いものを厚くしたら性能はあがりますが
75mmと90mmで体感できるほどは変わりません。
それよりも総合的に性能を上げた方が
快適にくらせます。
コスパを考えて元が取れるような設計をしていかないと
住宅会社がもうかるだけです。
ちなみに、断熱材も値上がりしていますので
性能・施工性・価格を検討しなければなりません。