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2021.11.03

【断熱材の厚みとUA値について】 コスパよく家づくりをするには?

こんにちは、前田です。

 

前回は気密についてお話しました。

C値は必ず測ってもらいましょう!!

そして、お金を掛けてC値0.1を切るような数値は必要ないです。

C値は0.5を切るぐらいであれば、お金を掛けてもあまり体感出来ません。

 

さて、今回は断熱についてです。

断熱は吹付断熱を採用しています。

 

よく聞かれる事があります。

「どの断熱材が性能がよいですか?」

これって、住宅会社からも聞かれます。

 

断熱材の性能は熱伝導率で分かるのですが

それよりも「厚み」の方が影響が大きいです。

 

75mmより100mmの方が断熱性はいいし

100mmより150mmの方が断熱性はいいです。

高額な断熱材を採用しても厚みが無ければ断熱性は低いです。

 

では、厚くしたらいいのかと言うとそうでもありません。

愛知県の場合、比較的温暖な地域です。

 

ダブル断熱が必要かと言うとそうでもありません。

外に断熱材を張ると当然コストが掛かります。

厚みが増えると外壁の垂れさがりなどのリスクがあります。

それをしないように外壁下地をつくるのもコストUPになります。

 

 

ちょっと視点を変えて考えてみましょう

この家の体積は約400㎥

壁の断熱材の厚みは約100mm

 

高気密高断熱であるクーラーボックス
●商品サイズ(cm):幅約64×奥行約36×高さ約38
●商品内寸(cm):幅約49×奥行約24×高さ約32

 

1000ℓが1㎥になりますので、

住宅はこのクーラーBOXの8900倍の体積になります。

クーラーBOXの壁の厚みは5㎝ぐらいだとすると

5㎝×8900=44500㎝の断熱材が必要になります。

なんと445mの厚みの断熱材です。

現実には無理な事です。

 

まあ、極端な話ですが

クーラーBOXなみの断熱をもとめるとこうなります。

それでもクーラーBOXの氷は解けてしまいます。

 

住宅の場合とはちょっと事情が違いますが

断熱材の性能や厚みだけでは

冬の温かさや夏の涼しさを達成することは出来ません。

 

断熱材の性能や厚みに予算を掛けても

愛知県であれば、コスパはよくありません。

 

断熱性能で言うと

UA値0.50~0.46ぐらいで設計しています。

私が計算すると一番コスパが良いです。

 

 

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