社長ブログ

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2020.11.20

バルコニーの結露対策を知らなり住宅会社

こんにちは、前田です。

 

バルコニーは防水での雨漏れに注意が必要ですが

それと同じぐらいに結露に対しても考えないといけません。

 

特にバルコニーの下が部屋になっていたら

温かい空気がバルコニーの床に伝わり

外の冷たい空気と接すると結露しやすくなります。

 

 

その一つの対策として、バルコニーの床や手摺の空間を通気する事です。

風が流れたら結露しにくくなります。

 

 

逆に空気が動かなければ結露しやすくなります。

では、具体的にはどうしたらいいのか?

 

 

壁の下側に隙間があります。

床下の空気が流れるスペースです。

 

 

床の水勾配を取ります。

床下も空間になりますが、先ほどの壁の隙間とつながっています。

 

 

そして、壁の上に穴を空けています。

空気が対流するようにしています。

もちろん、ここも雨が入ってこない金具を使います。

 

 

グレーの板は耐火材です。

この上にFRP防水をします。

水下には溝もあるので、水がすぐに流れるようにしています。

 

 

濡れないように養生して完成です。

 

 

たぶん、ここまでやっている会社って無いと思います。

まだ途中なので、結露対策としてはまだやる事があります。

 

 

それだけバルコニーを造るって事はリスクがあるのです。

出来る限りの事はやって家が長持ちするようにしています。

人の寿命よりも永くないといけません。

 

 

では、どうしてこのような工事をしない会社が多いのか?

2つの理由があると思います。

 

一番のは「知らない」事です。

どうやったら結露するのか?どうしたら予防できるのか?

どんな工事をしたらいいのか?どんな部材を使ったらいいのか?

つまり勉強不足です。

 

 

もう一つは

「めんどくさい」からです。

例えば、バルコニー床の水勾配は1方向のみ

溝まで造って水はけをよくすることはメンドクサイのです。

建築ってこのメンドクサイが結構あります。

構造計算も建築士がメンドクサイからやらない事が多いです。

気密測定も数値が出なかったらメンドクサイ事になるからやらないで高気密って言います。

図面のチェックも・・・・

工事の検査・管理も・・・・

温熱計算も・・・・

 

 

だから、知らないお客さんにいいように言ってやらない事が多いです。

このメンドクサイ事をやるから価値があると私は思うのです。

 

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