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2018.08.21

コストパフォーマンスの良い住まいをつくるには

こんにちは、建築士の前田です。

 

 

断熱性能を上げるとランニングコストは下がりますが

イニシャルコストは上がります。

 

 

増加したイニシャルコストをどれくらいの年数で

回収できるのか?が重要になります。

 

 

間取りや周りの環境などにより誤差はありますが

HEAT20 G1 U値=0.56(6地区)

の水準まで性能向上すると15年ぐらいかかる様です。

 

 

それを長いのか短いのかは住む人の価値観ですが

お金に換えがたい快適で質の高い住宅空間での

暮らしが出来るのです。

 

 

昭和55年相当の断熱水準と比べると

工事費差額が約110万円

年間の光熱費の差額が7.4万円

110÷7.4=14.8年ぐらいです。

 

 

これをU値=0.34にすると

工事費差額が190万円

年間の光熱費の差額が8.9万円

190÷8.9=21.3年

 

 

この試算には、空調機のイニシャルコストは含まれていないので

実際にはもう少し短い時間で回収できます。

外皮性能が高くなると空調機の台数が減るからです。

 

 

 

体感温度が20度になる

冷暖房費増加分を加算したトータルコストや

エネルギーコストが毎年1%上昇した場合の想定をして

コストパフォーマンスの良い仕様は

「HEAT20 G1」だと思います。

 

 

コストパフォーマンスを考える視点

エネルギーコストの上昇

借入の金利負担

設備のイニシャルコスト

外皮性能が高くなると空間設計が自由になる

外皮性能が高くなると温度ムラがすくなくなる

 

 

予算には限りがあります。

断熱以外にも大切にしたい事もあるでしょう

 

 

土地の安い地域なら建物にも予算を掛けれますが

この地域では土地が高額です。

それだけ環境の良い地域だからです。

 

 

地域に合った仕様を建築士と相談しましょう

 

 

補足

断熱等級4(平成25年基準相当)の

3地区のU値が0.56です。

3地区は青森県、岩手県、秋田県になります。

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