こんにちは、建築士の前田です。
営業マンは樹脂サッシの
良い部分を言う事が多いでしょう。
だから、ここではあえて
デメリットにつてお伝えしようと思います。
樹脂は強度がアルミに比べて低いです。
だから、どうしても肉厚になってしまい
サッシが重くなってしまう傾向にあります。
これは、日本のメーカーの樹脂サッシの断面です。
日本のサッシの場合は
半外付といって、木下地に半分乗っかっているように
サッシを取り付ける事が多いです。
雨の多い日本だから、その方が適しているからです。
木材に掛かってる部分は20mm以上になっています。
これ決まりです。
メーカーによって寸法は違います。
外に出ている部分に障子が乗ってきます。
少し前の話・・・・強度があまりない事をお伝えしましたね。
重たい障子を支えるために肉厚にしたり
下側にアングルつけたり
取り付けビスを増やしたり
メーカーなりに工夫をしています。
でも、強度が低いので
樹脂サッシは半外付けには適してないように感じます。
そして、対候性がアルミに比べて低い
30年と言われています。
数年前に比べるとかなり良くなってきていますので
これから技術が進んでもっと良くなるかもしれません。
でも、そんなに実績のない材料ですので
30年後はどうなっているのか分かりません。
ずっと前の記事に書いていますが
日本の家の寿命が26年なら問題ないですが
もっと長く住んでもらいたい。
そうなると30年後に樹脂サッシの取り換えが必要
取り替えないとどうなるのか??
サッシが前垂れを起こしたら
サッシの気密が無くなります。
つまり、結露しちゃう可能性があるのです。
それと最大の問題!
半外付けのサッシを取り換える場合
外壁もめくらないと取り換えできません。
つまり、メンテナンス費用が掛かるのです。
人生90年と考えた場合
それは大きな負担になります。
年金暮らしの時に大きな金額が出ていくことになります。
光熱費が安くなったけど
30年後のメンテナンス費が上がってしまった。
それでは、ライフプランを考えた時に
疑問になりますよね。
色々な角度で住まいを考える必要があります。